最悪の場合死に至る!?知らないと怖い「水中毒」

現代人はよく水分不足といわれています。美意識の高いモデルや、スポーツをしている人は一日に何リットル以上の水を飲む、と目標を決めて実際に飲んでいる人が多いようです。

では水を多く飲めば飲むほど、健康にいいのかというとそうではなく、水の飲み過ぎは反対に重篤な病気を引き起こしてしまう可能性があります。それが水中毒です。場合によっては死を招く危険性もあります。

水中毒が起きる原因は、水を飲み過ぎることにより腎臓のろ過機能のスピードが追い付かなくなってしまい、それによって体内の水分バランスが崩れ、体がむくみ血液中のナトリウムイオン濃度が低下することで引き起こされます。ナトリウムイオン濃度が下がることにより、めまい、吐き気、頭痛、ひどくなると、嘔吐、下痢、けいれんなどをおこして昏睡状態へと陥り、最悪の場合死に至ります。腹部を軽く叩いた際に水の音がしたり、下腹部が膨れているという人や、足のすね部分を指で押した際になかなか元に戻らず、跡が残ってしまうという人は要注意です。

ただし必要以上に恐れることはなく、水を飲み過ぎなければ水中毒になる恐れはありません。人間が一日に必要な水の量は個人差がありますが多くても2リットルです。なかなか普段の生活で注意しない限り2リットルの水を飲むのは難しいです。水中毒を予防するためには、水を飲み過ぎないということが最も重要です。そのほかにも、水分ばかりではなく塩分も取ることを心がけたり、尿意を催したら我慢するのではなくきちんと排泄することも予防へとつながります。

また、精神疾患を患っている人で水中毒になりやすいケースもあります。水を飲むのが気持ちいいと感じたり、自分は水を多く摂取する必要があるなどの幻覚にかかる人も多くいます。また、精神科でよく用いられる向精神薬はのどが渇きやすいというのも、原因の一つでしょう。原因となる病気を特定し、その病気に対する治療を行うことで水中毒が改善されたという例もありますので、原因の特定も治療に重要となっています。

水中毒は知っていることで防げる病気です。正しい知識を覚えておいて下さい。